都心部に急増している女性路上生活者
幡ヶ谷の事件の被害者となった大林さんも、数カ月前からベンチで夜通し過ごす姿を、近隣住民に目撃されている。だが現在、最終バスの去った停留所を寝床にしてるのは、大林さんや「100円おばさん」だけではない。深夜の渋谷を歩けば、ハイブランドの液晶広告に煌々と照らされながら、ベンチで眠りにつくシルエットにあちこちで行き当たる。半数以上が男性だが、コロナ禍以降は女性の姿を目にすることは決してめずらしくない。厚生労働省の発表(「ホームレスの実態に関する全国調査」平成29年1月)では女性の路上生活者数は全体の約3.5パーセントと、圧倒的に数が少ないにもかかわらず。
実はいま、女性路上生活者が東京の都心部に急増している。そこには新型コロナウイルスが影響していると考えられるのだ。
大林さんは今年2月まで、派遣先のスーパーで試食品の販売員などをしていたと報じられている。派遣業に従事することも多い女性が「新型コロナの流行による契約解除」という憂き目に遭っていると語られるが、それだけが原因で女性の路上生活者が増えたわけではない。
彼女たちの姿が路上に急増したのは約8カ月前――近隣に住む者の「目視」によれば――4月半ばが境目だったように思う。それは政府による緊急事態宣言が出され、飲食店が一斉に深夜営業を自粛した時期のことだった。
数百円のドリンクバー料金が宿代がわり
BGMがかすかに流れる中、深夜までノートパソコンを広げ、キーボードを打ちこむ背中。ここ数年、電源席が増えた都心のファミリーレストランで、日常的になっている風景だ。渋谷近辺の深夜帯のファミレスには、ノマドワーカー以前からもうひとつのグループが存在していた。数百円のドリンクバー料金を宿代がわりに、睡眠を取るホームレスたちだ。ほとんどが60代以上と見られ、中には生活に必要な荷物一式を、汚れたキャリーバッグ一杯にくくりつけた女性の姿もある。
路上生活における危険から身を守るため、小屋やテントなどの居住地をもたず、深夜営業の飲食店を転々とする女性ホームレスは少なくない。彼女たちは朝が来るまでじっと動かず就寝しているが、時おりトイレに立つときの歩みは一様に遅い。高齢のためだけでなく、椅子で寝る生活が長く続いているため、どの背中にも脊椎がねじれる深刻な「後弯症」のような症状が見られる。
だが2020年12月現在、彼女たちの姿はどこのファミレスを探しても見当たらない。彼女たちはどこへ行ってしまったのか。近隣のあるファミレスチェーンで訊ねると、夜勤を長くつとめているという店員が答えてくれた。彼は慇懃な接客姿勢から、常連客から親しみをこめて「執事」と呼ばれている。
「ええ、以前は20人ほど、寝ていらっしゃる常連の方がいらっしゃいました。男女比は半々といったところでしょうか。今はおひとりもお見えになりません。本部の方針で虹のステッカーを貼ってしまったものですから。我々としても22時までに閉めなければならないのです」
うっすら細めた視線が、レジ横の壁に貼ってある東京都発行の感染防止徹底宣言ステッカーに向いていた。4月以降、都の要請に応じて深夜営業の飲食店が一斉に22~23時閉店になったことが、女性の路上生活者が急増した要因になったことは想像に難くない。
実は行政上、以前の彼女たちのように住居を持たないけれどファミレスなどで寝泊まりをし路上生活未満で留まっている人々は、「ホームレスとなることを余儀なくされるおそれのある者」であり(>>1�、ホームレスとしてはカテゴライズされていない。渋谷区生活福祉課は筆者の取材に対し、「路上生活になるおそれのある方の人数までは把握できていない」という。安心して過ごせる場所を求め、移動しながら暮らす彼女たちに対しては調査も支援も難しい、というのが実情だろう。生活保護を勧めても、さまざまな制約を嫌って固辞する女性ホームレスも少なくないという。幡ヶ谷の事件で亡くなった大林さんも、友人に勧められても、生活保護の申請をしていなかったと聞く。
「女性の路上生活者は、路上生活に至った原因や背景が複雑であったり、もしくは語って下さらず、その方に必要な支援は何かを把握することが困難な場合があります。また生活保護を申請された方は、無料低額宿泊所等に一時的に居住していただくことが多いですが、女性の受け入れ可能な施設が少ないことが課題としてあります」(渋谷区生活福祉担当者)
支援の手が届きにくい女性ホームレス
今夏、宮下公園跡地に商業施設「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」が開業したことに伴い、渋谷区が建設前、そこで寝起きをしていたホームレスに退去するよう働きかけた問題が再燃している(>>3�。区に対する「ホームレス排除批判」の声は高まり、大林さん殺害事件をめぐっては、12月6日、「野宿者に対する排除と暴力を許さない」としたデモも代々木公園を出発地として開催された。
だが取材で見えてきたのは、必ずしも区が女性ホームレスの「排除」を行っているとは言えないという事実だ。むしろ手を差し伸べようにも、彼女たちの姿は行政からもとらえづらく、支援の手は届きにくい。
そんな彼女たちにとって、深夜営業のファミレスやファストフード店は、都心にある唯一の「シェルター」だった。雨風をしのげ、暖を取れ、危険から身を守ることができる。WiFiも入れば、携帯の充電もできる。長い路上生活のために、すえた臭いを放つこともある彼女たちを、店側も「排除」してはこなかった。
>>3
これ
ファミレスからしたら迷惑な客に他ならない
深夜に母と娘のホームレスが居た店があったなぁ
むっちゃ臭かったから他の客からもクレーム入ってたわ
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性風俗とかじゃなくて色々あるぞやってもらいたい事
やめとけどうやっても採算が合わない
スーパーの仕事切られてるレベルだと無理じゃね
例えば?
なんの身元保証もない人間に任せられる仕事って多くはないぞ
ババアなら大丈夫だぞ?
60代の婆さん、連れて帰れば?
家で家事をしてくれたらいい
ほとんどが60代以上だって。
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動かないのは童貞
時短営業でファミレスから締め出されるホームレスが増えてるのはよく分かるが
男でも行き倒れが多いだろうね。長くホームレスをしている人は死線を一度
乗り越えてるだろう
引用元:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1608924962/